コーチング・セッションの6つのプロセス

 

コーチングのセッションですが、クライアントの状況により様々な形で行われますが、一例として

代表的なプロセスをご紹介します。全てのステップにおいて、対話を通して、クライアントが自ら考え、

答えを出すことを促します。

  1. チェックイン(プレ・コーチング)
  2. テーマ・目標の明確化
  3. 現状や問題の把握
  4. ギャップの原因の分析
  5. 行動計画の策定
  6. 意思の確認(やりたい行動か?)

プロセス①チェックイン(プレ・コーチング)

 

クライアントがセッションに安心して臨めるよう、準備を行います。コーチは、

コーチング&ヒューニングについての説明やセッションの進め方、約束事、守秘義務等の確認を行い、

アイスブレイクを通してクライアントとの信頼関係を築く働きかけも行います。自己開示や軽い会話を

通じて、クライアントが緊張を解き、リラックスできる環境を作り出します。

効果的なコーチング&ヒューニングのセッションを行う為に、場所等の環境も重要です。

対面でセッションを行う場合は、クライアントがリラックスできるような環境を作るため、静かで

プライバシーが保たれる場所を選びます。こちらはコーチに場所の選定をお任せするのが良いでしょう。

最近はほとんどオンラインでのセッションが行われますが、Grow with では原則Zoomを用いて

 コーチング&ヒューニングを行います。この場合、静かでプライバシーが保たれる場所からログイン

いただくことが重要です。ご自宅や職場に適切な場所がないという方は、テレキューブなどの

テレワークブースがお近くにあれば活用いただくのも良いと思います。近くにそんな場所がない

という方は、カラオケボックスを活用されている方もいらっしゃいますのでご参考にされてください。

また、マイクやスピーカー、イヤホンなどの通信環境も適切な状態であることを事前に確認しておくと

良いでしょう。

プロセス②テーマ・目標の明確化

 

最初に、セッションで実現したい目標を明確にします。原則コーチングでは、クライアントが話したいテーマを設定します。

セッション冒頭に「このコーチングセッションで話したいテーマは何ですか?」「今日のセッションで

達成したい具体的な目標は何ですか?」などの質問がコーチから投げかけられることが多いです。

はじめは、具体的な目標が言語化できなくても大丈夫です。コーチング&ヒューニングを通して、

クライアントの真の望みを特定し、目標を具体的に設定します。ぼんやりとした理想から、クライアント

が明確なイメージを描けるようにしていきます。

プロセス③現状や問題の把握

 

明確化された目標に対して現状はどうなのか、目標実現を目指す上で何が問題となる可能性があるかを

深掘りします。目標に向かって、クライアントが現在どの段階にいるのか、目標にどの程度到達して

いるのかを把握します。クライアントの自己評価と周囲の人の意見を考慮して、現状を明確にします。

プロセス④ギャップの原因の分析

 

目標と現状の間にあるギャップの原因を分析します。クライアントが自覚している原因だけでなく

他に原因があるかどうか、また根本的な原因が何かを対話を通じて追求します。原因を明確にすることで、解決策が見えてくる場合があります。

ここで、潜在意識的になにかしらのブレーキがかかっているケースもあります。このような場合には、 

純粋なコーチングでは対処できない場合もあり、後ほど紹介するヒューニングを用いて、ブレーキを

外していくなどの対応を行います。

プロセス⑤行動計画の策定

 

ギャップの原因を解決するために、どのような行動をとれば目標が達成できるかを考えます。

リソースの有無も考慮し、実行可能な具体的な行動計画を策定します。計画は実行可能な範囲内で、

クライアントが行動に移しやすい内容にすることが重要です。

プロセス⑥意思の確認:本当に「やりたい」ことか?

 

コーチングプロセスにおける「意思の確認」は、クライアントが行動計画の実行に対する意思を強化し、

実行に自信を持って取り組むためのステップです。このプロセスでは、行動計画の再確認、

 コミットメントの表明、モチベーションの強化、自信の向上、そしてフォローアップの計画を行います。

意思の確認を通じて、クライアントは目標達成に対するモチベーションを維持・向上させ、自己効力感

を高めることができます。

ここで重要なのは、「しなければいけないから行う」という状態ではなく、「やりたい」と

クライアントが本心から思える内容になっているかが重要です。

そのため、コーチはクライアントの表情や言葉使いなど言語・非言語の情報を観察し、ホントに

やりたい内容であるかの確認を行っていきます。

もし、何かしら実施において懸念点がある場合にはそれを明確にします。また、無意識に何かしら

ブレーキがかかっているケースも多いです。例えば、「○○は目標達成のためにはしなければいけない。

 

が、忙しいので完遂はできそうにない」と無意識に思い込んでいるような場合です。

このような場合は、後ほど触れるヒューニングを用いて対処します。

 

コーチングでは、夢や目標を明確にするだけでなく、達成までの具体的な行動計画を立てることができます。